企業も社員もwin-winになる
リモートアクセスツールの選び方
コロナ禍を機にテレワークを導入したものの、セキュリティの不安や業務管理が思うようにできず、出社スタイルに戻した企業もちらほら。
しかし多くの企業にとって、テレワークを導入しないことは、もはや「優秀な人材を確保できない」「人離れ」というマイナス面を大きくはらみます。
本サイトでは、今からでもスムーズに、思い描いているテレワークを実現できるリモートアクセスツールを紹介しています。
What is Remote Access Tool?
リモートアクセスツールはテレワークの他に、サーバーの保守・運用、テクニカルサポートなど幅広い目的で利用されています。そのため、テレワーク向けのツールを選ばないと「業務管理ができない」「生産性が下がった」など、テレワークを破綻させてしまう原因になることも。
リモートアクセスツールは、接続方式によって100を超える製品があり、
ツールによってクラウド型やオンプレミス型か、作業可能な範囲、セキュリティレベルなどが大きく異なります。自社のテレワークに合うツールがわからないまま、知名度や口コミから適当に選ぶのは失敗のもとです。
総務省のセキュリティガイドラインでは、テレワーク向けリモートアクセスツールを7種類に分類。その中でも
出勤時と同じアプリ、システムを全て使用できる「オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる」接続方式のツールであれば、企業と従業員にとって快適なテレワークが実現します。
Three Methods
オフィス出勤時の全アプリ、システムを使用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できるリモートアクセスツール方式は、リモートデスクトップ方式・VPN方式・仮想デスクトップ(VDI)方式の3つです。
それぞれの接続構成と特徴とおすすめの企業をまとめているので、自社に合う方式に注目して見ましょう。
特徴
社内PCのデスクトップを遠隔操作し、管理機能を活用することで、社内の端末と同じ環境で作業ができます。
VPN方式やVDI方式よりも比較的安価で設定も容易なため、簡単に導入することが可能。
手元の端末にデータを残さないため情報漏えいリスクを軽減でき、情報管理もしやすいのが特徴です。
特にこんな企業におすすめ
テレワークの管理レベルや生産性を高めたい中堅企業
特徴
すでにある回線を利用するため構築の工数がかからず、短い準備期間で導入できます。
クラウド型であれば機器の設置も必要ないため、小規模なオフィスでも導入しやすいでしょう。
会社のPCを持ち帰ってテレワークをする場合におすすめです。
特にこんな企業におすすめ
短期間でサクッと導入したいベンチャー企業
特徴
VDI基盤を経由しデータセンターでデータを保存・管理し、ゼロトラストセキュリティの環境を作ります。
導入の初期コストはかかりますが、自社のセキュリティ項目に合う環境構築が可能です。
IT管理担当が複数人在籍し、高いセキュリティを求める企業に向いています。
特にこんな企業におすすめ
セキュリティを高めてゼロトラストを実現したい大企業
Check Point
テレワークのためにリモートアクセスツールを選ぶなら、「管理のしやすさ」「使いやすさ」「セキュリティ対策」に着目しましょう。どのポイントを重視するかによって自社にマッチする接続方式が異なります。
業務や社員に対する管理のしやすさは、長期的なテレワーク化を実現するために重要なポイントです。
導入後の「必要な機能がない」「マネジメントしにくい」などを防ぐため、管理機能の豊富さや管理職側の使い勝手の良さにも注目しましょう。
ITリテラシーの低い方でもツールを扱えたり、すぐに操作方法を覚えられたりするよう、使いやすいツールを選ぶことも重要です。
「必要な機能がまとまっている」、「直感的に操作できる」といった点を無料デモでチェックしましょう。
テレワーク導入には、マルウェアや不正アクセスを防止するセキュリティの高さが重要です。
会社によって必要なセキュリティレベルが異なるため、
通信の暗号化や端末へのデータ保存の可否などもチェックしてください。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式のリモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各ツールの特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。
More Details
紹介したテレワーク向けリモートアクセスツール3選の特徴や導入事例を解説していきます。
用途に合わせた
機能・プランが選択可能
ISL Onlineは、1ライセンスで「ワンタイム接続」「常駐接続」「Web会議」「チャット」という4つの機能を利用できます。ライセンスは自社の業務内容・システム・テレワーク形態に合わせて選べるクラウド型・オンプレミス型のライセンスを用意。
「基本プラン」「マルチセッションプラン」「テレワークプラン」など豊富なプランが用意されているため、ヘルプデスク・社内サポート・テレワークなどに幅広く利用できます。
ISL Onlineは、すべてのセッションはSSL 256bit-AESで暗号化。万が一、リモートコントロール時に不正アクセスがあったとしても、解読するのは困難です。
また、世界中にある80台以上の中継サーバーが接続先への最適ルートを自動で選択してくれるため、高速かつ安定した接続が実現するのも特徴です。さらに、オペレーターの利用制限、2段階認証、パスワード認証などのセキュリティ対策も何重にも施されています。
提供形態 | パブリッククラウド/オンプレミス/プライベートクラウド |
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セキュリティ機能 | ワンタイムパスワード、アクセスパスワードの設定、アクセス制限、自動画面ロック |
管理機能 | 自動レコーディング、オペレーターID作成、権限管理、セッション履歴 |
対応機種 | Windows、Mac、Linux |
導入事例 | 36例(2023年7月調査時点) |
導入期間 | 要問い合わせ |
無料体験 | クラウドライセンス(15日間)、オンプレミスライセンス(30日間) |
戸建・分譲住宅の設計・施工を中心に事業を展開している積水ハウスでは、京都で運用しているITインフラを大阪本社から遠隔管理するためにISL Onlineを導入。
オフィスから遠隔地の無人サーバーへアクセスする際は「常駐接続」、契約ベンダーにサーバーメンテナンスを任せる際は「ワンタイム接続」を使い、大幅な効率化と保守費用の削減を実現しています。大阪から京都への移動が削減されたことで無駄な時間とストレスが無くなり、メイン業務に集中できるようになったとのことです。
関東一円を営業エリアとする地域密着型の証券会社、水戸証券では「統合管理ツール」と「pcAnywhere」からISL Onlineへリプレース。元々2つのネットワークを運用していましたが、コスト削減を目的にリモートツールのリプレースを検討。
オンプレミスで、2つの異なるネットワークへのリモート操作が可能なツールはISL Onlineしか存在しなかったことから、導入を決めたとのことです。リモートツールを一元化することにより、コスト削減だけでなくライセンスの一元管理が可能になり、業務全体の効率化にもつながっています。
会社名 | 株式会社オーシャンブリッジ |
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所在地 | 東京都港区元赤坂1-5-12 住友不動産元赤坂ビル7F |
電話番号 | 公式HPに記載がありませんでした。 |
公式HP URL | https://www.oceanbridge.jp/ |
高度なセキュリティ環境で
データ保護が可能
Desktop VPNでは、特定のPCへ安全にリモートアクセスできるよう、セキュリティを重視。RSA1024bitによるSSL暗号化技術を用いた、SSL-VPNトンネリングを採用しています。この技術によって通信経路への侵入が複雑になるため、万が一通信を盗聴された…といった場合でも、大事なデータをしっかりと保護。
また、IPアドレスによる接続制限機能、各種認証機能なども搭載しており、指定ユーザーなりすましによる不正使用の防止効果も期待できます。
リモートアクセスを行っている間のアプリケーションやファイルの稼働はすべて接続先のPCで実施。接続元のクライアントには、接続先PCの画面だけが転送される仕組みです。そのため、外部のPCに機密情報等が保存されるような心配がなく、PCが紛失・盗難などのトラブルに遭ったとしても、情報漏洩のリスクを抑えられるようになっています。ハードディスクやプリンタの共有についても、サーバー側で禁止/許可の設定が可能です。
提供形態 | クラウド |
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セキュリティ機能 | SSL-VPNトンネリング、シンクライアント・ライク利用、各種認証機能、クライアント接続の「許可/禁止」選択機能 |
管理機能 | アプリケーションの利用制限、コンピュータ動作設定機能 |
対応機種 | Windows、Mac(オプション対応) |
導入事例 | 3例(2023年7月調査時点) |
導入期間 | 申し込み手続き完了後、すぐに利用可能 |
無料体験 | あり(30日間) |
日本SGI株式会社が提供するSaaSサービスの中核ソフトとして採用されている「DesktopVPN サービス」。さらに、ソフトイーサが開発したリモートアクセスソフトウェアPacketiX Desktop VPN が、サービスを稼働させるためのソフトとして正式採用されています。
日本SGIによって管理されているサーバークラスタ内で、ゲートウェイソフトウェアは24時間365日稼働。Desktop VPNのサーバーソフトウェア・クライアントソフトウェアは、さまざまなエンドユーザーに広く配布されています。
NECが展開する法人向けのインターネットサービス、「ビジネスBIGLOBE」。このビジネスBIGLOBEが提供するリモートアクセスサービス「FirstVPN」の基盤ソフトとして、PacketiX Desktop VPNソフトウェア製品が採用されています。
このサービスを使用すれば、利用者は自分自身のPCから社内のイントラネットに接続することが可能。自宅でのテレワークや出張先での作業など、勤務形態に合わせた業務の効率化をサポートしています。
会社名 | ソフトイーサ株式会社 |
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所在地 | 茨城県つくば市天久保2-9-2 |
電話番号 | 0120-910-753 |
公式HP URL | https://www.softether.jp/ |
仮想環境・物理環境を
一元管理し、
効率的にVDI管理
クライアント環境をサーバー側にまとめ、CPU・ハードディスク容量・メモリ・ストレージといったリソースを共有する仮想デスクトップ。この環境管理がしっかりできていないとリソース不足となり、動作が重くなるなどのトラブルが発生します。 LANSCOPEでは、どの仮想デスクトップを誰が使用しており、どの程度のリソースを必要としているのかを自動で取得。データを可視化することで、仮想環境と物理環境を一元管理できるようになっています。
LANSCOPEでは、社員が必要なことを迷わず行えるよう、すべての操作を3ステップで統一しています。シンプルで使いやすい画面設計となっており、ストレスなく目的を達成できるのが特徴です。
また、利用者に合わせて専用コンソールを作れるのも特徴のひとつ。専用コンソールを作成すれば、その人が利用しない機能・選択肢は表示されなくなるため、利便性がアップします。
提供形態 | オンプレミス/クラウド |
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セキュリティ機能 | マルウェア対策、脆弱性対策(更新プログラム管理)、インシデント追跡、エンドポイント侵害診断サービス、マルウェア解析サービス |
管理機能 | アラーム管理、カスタムアラーム、サマリー、レポート、ログ検索、ファイル追跡、操作ログ管理、Webアクセス管理、デバイス制御、メール管理、アプリID管理、サーバー監視、不正PC遮断、シンクライアント管理 |
対応機種 | Windows、Mac |
導入事例 | 約54例(2023年7月調査時点) |
導入期間 | 申し込み後5営業日以内(クラウド版)、オンプレミス版は要問い合わせ |
無料体験 | あり(31日間) |
宮古島市役所では101拠点・1,800台のPCを各課がバラバラに運用しており、PC環境もさまざまな状態でした。そのPCを情報政策課が一元管理することになり、LANSCOPEを導入しています。職員のITリテラシーに差があるため、トラブル発生時の現状把握が難しいこともありましたが、LANSCOPEの導入後はリモートコントロール機能が活躍。
トラブルが発生したPCを遠隔からでも直接見ることができるため、解決までの工数を削減できているとのことです。
錠前メーカーである美和ロック株式会社では、個人情報はもちろん製品開発に関する機密情報も守らなくてはならず、セキュリティ対策の必要性を感じていました。そのためのツールとしてLANSCOPEを導入。機能を制限するのではなく、PCログを取得することで利用者は「見られている」という意識が高まり、セキュリティ対策効果が向上しました。また、時間外のPC操作時間が規定を超えた場合は社員に対して注意喚起ができるため、サービス残業の削減にもつながりました。
会社名 | エムオーテックス株式会社 |
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所在地 | 大阪府大阪市淀川区西中島5-12-12 エムオーテックス新大阪ビル |
電話番号 | 06-6308-8989 |
公式HP URL | https://www.lanscope.jp/cat/ |
Case Studies
業界別にリモートアクセスツールの利用方法や導入効果をまとめました。
業界の導入事例を見て、自社の課題を解決できるリモートアクセスツールを見つけましょう。
セキュリティはもちろん、業務で使用するCADやアプリケーションの操作に対応するリモートアクセスツールが注目されています。さまざまな部署がある製造業で、どのようなリモートアクセスツールを導入しているのか見てみましょう。
法律に関する業務が多い税理士事務所でも、情報と社員管理が両立するためにリモートアクセスツールが導入されています。考えられるリスクに備えて、社員の業務内容を確認できリモートアクセスツールが役立っています。
住民の個人情報や機密データを取り扱う自治体でも、テレワーク化が進んでいます。セキュリティと多様な働き方を両立するために、リモートアクセスツールを導入している自治体の導入事例を調査しました。
リモートデスクトップは「サイバー攻撃を受けやすい」「情報漏洩」「ウイルス感染」などのリスクがつきまといます。
セキュアな環境を構築するために、リモートデスクトップのセキュリティリスクと、対策を確認しておきましょう。
Research
自宅からでも社内PCと同様のアプリ、システムが使えるテレワーク向けリモートアクセスツールは「リモートデスクトップ方式」「VPN方式」「仮想デスクトップ(VDI)方式」。それぞれの接続方法を解説します。
リモートデスクトップ方式とは、遠隔地のPCから手元の端末に画面転送して操作を行う接続方式です。
手元のPCから送るのはマウスやキーボードの信号のみなので、PCのスペックに関係なく操作できます。データ自体は社内PC、社内サーバー上に保存されるため、テレワークにおいても情報データ管理がしやすく、セキュリティが高いことが特徴です。
他の接続方式よりも管理機能が多く、アカウントの管理はもちろん業務管理や勤怠管理なども役立ちます。
VPN方式とは、ネットワーク内のサーバー等に接続する仮想専用回線を使用した接続方式です。テレワークを行う手元の端末から社内ネットワークにVPN接続を行い、社内に専用の機器やルーターを設置し相互通信を行います。
暗号化通信によってセキュアな通信が可能ですが、手元の端末にデータ保存が可能であり、社内のPC環境を再現することはできません。
そのため、セキュリティ対策や使い勝手の点から会社支給の端末でテレワークを行う場合に向いています。
仮想デスクトップ(VDI)は端末が情報を持たないシンクライアントの一つで、高いセキュリティを実現する画面転送型の接続方式です。
遠隔操作の際には、手元の端末から仮想デスクトップ(VDI)基盤に接続し、デスクトップ上に表示された仮想PCの画面を操作します。
リモートデスクトップ方式と同じく端末にデータを残さないため、情報漏えいのリスクが低いです。
また、デスクトップを集中管理できるため、端末ごとのアプリ更新やパッチ適用は不要となり、運用リソースを減らすこともできます。
Knowledge
テレワークの接続方式はリモートデスクトップ方式やVPN方式のほか7種の接続方式に分類でき、環境構築の方法や作業できる範囲が異なります。
導入前に知っておきたいリモートアクセスツールの種類や選び方を解説。「無料のリモートアクセスツールってどうなの?」という疑問にもお答えします。
テレワーク向けのリモートアクセスツールは7種類に分類できます。
それぞれの接続方式の特徴を解説し、テレワークに向いているツールを紹介します。
自社に合うリモートアクセスツールの選び方を紹介。
導入前にチェックしておくべきセキュリティや機能について解説します。
無料で利用できるリモートアクセスツールの機能やセキュリティを調査し、メリットとデメリット、有料版ツールとの違いをまとめました。
リモートアクセスを導入するのであれば、通信料についても把握しておきましょう。通信料の仕組みや抑える方法をまとめました。
リモートアクセスはメリットが多々ある一方で、導入したことでの失敗事例もいくつか存在するため、気になる方は参考にしてください。
リモートアクセスサーバの仕組みや提供される種類を覚えることも、リモートアクセスを効果的に運用するために大切です。
リモートアクセスの接続方式の一つにAPIがあります。APIでリモートアクセスするメリットやデメリットをまとめました。
リモートアクセスツールの利用においてセキュリティ強化につながる「多要素認証機能」の目的や、特徴などについて解説します。
社内と社外の両方で強固なセキュリティ対策を取るためのゼロトラストの基本や、ツール選びのポイントを解説します。
リモートアクセスの導入における代表的なリスクと、どのような方法でリモートアクセスのセキュリティ対策ができるのかを紹介します。
リモートデスクトップとVPN、仮想デスクトップのリモートアクセスツールについて、それぞれどの程度の費用がかかるのかについて紹介します。
リモートアクセスツールの導入を進めるにあたり確認しておきたい流れと、導入する際の注意点について紹介します。
リモートワークで拠点間のデータ通信を安全に行うために重要な通信プロトコル。代表的な3種類について解説しています。
BYODは情報漏洩やウイルス感染といったリスクもあるため、リモートアクセスツールを使った対策が必要です。
企業が管理できていないデバイスやソフトウェア”シャドーIT”の増加で高まる、情報漏洩やデータ紛失など様々なリスクとその防止策を紹介します。
モバイル端末内のデータを遠隔で全て削除できるリモートワイプ。機密情報が入った端末の紛失・盗難による情報漏洩を防ぐ、押さえておきたい機能です。
セキュリティとインターネットを融合したソリューションであるSASE。統合的・包括的なセキュリティ管理が魅力で、社外からのネットワークアクセスへの対策に注目を集めています。
中間サーバとして、機密情報が保管されているサーバへのアクセスを制限するのに利用されるゲートウェイ(踏み台サーバ)。不正ログインのブロックやログ管理に有効です。
働き方の多様化が進む今、企業が重視すべきセキュリティは社内だけではありません。従業員がテレワークで使用するPCやスマートフォンなども、しっかりと対策しておく必要があります。
インターネットや社内ネットワークにおいて一定時間内にネットワークを流れるデータ量を「ネットワークトラフィック」と呼びます。トラフィックの増減を把握することで通信状況が管理しやすくなりリスク管理対策を構築しやすくなります。
シングルサインオン(SSO)は、ユーザーが任意のアプリを使い始める際にログイン認証を1回だけ行えば、そのまま他のアプリについても正規ユーザーとして利用できるようになるセキュリティ認証の一元管理サービスです。
リモートアクセスツールを利用中、通信速度が遅いなと感じたりデバイスの反応速度が十分でないと思ったりした場合は、各種設定をチェックして最適化を行うことで利用環境を改善し快適な操作性を得られる可能性があります。
Issues and Measures
テレワークを導入する企業は増えるなか、セキュリティや業務管理の課題からテレワークに踏み切れないこと企業もあります。
テレワークの課題と対策に加え、課題別に適したリモートアクセスツールを紹介します。
テレワークを行う際、企業が気になる点はセキュリティの安全性です。ネットや電子メールによる情報漏えいや不正アクセスが増えるなか、テレワークにおいては社内業務以上にセキュリティや業務管理を行う必要があります。
企業が行うべきテレワークのセキュリティ対策はどのようなものがあるのか、リスクと対策を見てみましょう。
テレワークでは確認にタイムラグがかかる、業務の進捗が把握できずに効率が低がるなど、生産性の低下を気にする企業も多いです。一方で、社内ルールの制定やツールの導入によってテレワークでの生産性が向上し、多様な働き方が実現したという企業もあります。
正しいテレワーク環境の整備を行い、生産性の低下に対する施策を行いましょう。
テレワーク時のPCを会社保有にするか個人保有にするかも、セキュリティや使いやすさに関係する重要なポイントです。
テレワークで使用するリモートアクセスツールの種類によって、どちらが良いかが異なります。ツールの仕組みやメリットデメリットを知った上で、テレワークで使用する端末を決めておきましょう。
スムーズにテレワークに移行するためには、社内の体制や通信環境を整備などの準備が必要です。テレワークの導入に向けて何をすれば良いのか、厚生労働省が提示するテレワークの導入方法を参考に解説していきます。
これからテレワークを導入する企業の担当者はぜひチェックしてみてください。
Googleで「リモートアクセスツール」を検索し、上位20Pに表示された30製品をご紹介しています。
(2022年4月27日時点)
ユーザー管理や業務管理など機能が豊富なツール。アクセスセキュリティ機能もあり、セキュリティレベルも高く、管理者の負荷を軽減しながらテレワークが行えます。
Windows用のリモートデスクトップアクセスに関するオールインワンソリューション。保守業務をサポートし、コスト削減が可能です。個人プランなら無料で使用できます。
オフィスと同じ操作で業務が可能で、生産性の高いテレワーク環境を実現します。VPN不要ですぐに導入でき、安全性の高い通信環境と制限設定を備えています。
難しい手順は一切なく、簡単なインストールだけでサービスを利用できます。遠隔でも操作が重くならずに快適な操作を実現。通信も高いセキュリティで守られており、安全にテレワークが行えます。
クリエイティブ業界でも利用されているアクセスツールです。1秒あたり30フレームとリアルタイムな作業ができ、リモート環境での快適な動作でテレワークを実現します。
デザインのカスタマイズが可能なので、会社のロゴなどを表示すれば見慣れた画面で操作できます。権限管理が細かく設定できるため、セキュリティや管理面でも頼れるツールです。
60fpsの高速フレームレートでスムーズなリモートアクセスを実現。2要素認証やプライバシーモードの他、通信データの暗号化など高いセキュリティ基準を備えています。
オフィスPCにプログラムをインストールするだけでセットアップ完了となる、導入のしやすさがポイント。多要素認証などセキュリティ機能も備えています。
高速で鮮明な画面表示により、快適にリモートコントロールが行えるサービス。通常は時間がかかるがいる転送も高速で行うことができます。加えてセキュリティ機能も豊富です。
ソフトバンクが提供するVPNです。規模の大小を問わずさまざまな環境までアクセス環境を構築します。データセンターにて機器運用にも対応。
場所を選ばずどこでもアクセスができ、業務の生産性を向上させます。パスワード管理機能によって全てのアカウントのパスワードを保管するなど、管理機能も備わっています。
セキュリティと使いやすさを兼ね備えたツール。スマートフォンと連携し、外出先でも社内PC内の資料やメールの確認が可能。独自技術の高速画面転送で快適に作業できます。
Webブラウザ「Chrome」とGoogleアカウントがあれば、無料で利用できます。簡単に使い勝手が良く、すぐにリモートアクセスしたい場合に便利です。
購入に必要なライセンスは同時に利用する接続数分のみで、社員の利用するPCやユーザー数に制限なし。接続対象のPC数も無制限なので、コストを大幅に削減できます。
デバイスを問わず接続できるVPN。複数ファクタの認証、エンドポイントシステムのコンプライアンススキャン機能によって企業情報の機密性を守る一助となります。
VPNの導入やファイアウォールの設定変更は不要で、BYODでの導入も簡単。台数制限や多様なユーザー認証により、セキュアな接続で快適なテレワーク環境を実現します。
USBを挿すだけで会社内のPCを遠隔操作できるサービスです。クラウドタイプなので機器の設置が不要。ファイル持ち出し等の設定は、管理者がリモートで自由に変更可能です。
スリープ、電源がオフのPCにもリモートアクセスが可能な製品。ログオンと認証を使用して、2要素認証を強制、さらにユーザーアクセス制御機能でセキュリティを担保します。
機器を設置するだけの簡単導入が特徴。通信の暗号化やウィルスやマルウェア感染の拡散を防止等、強固なセキュリティ機能でデータを保護し、オフィスと同様の業務が可能です。
遠隔地の社内PCをリモート操作で複数台同時に操作が可能。社内機器のメンテナンスもでき、管理工数の大幅削減を実現します。管理・セキュリティ機能も備えた製品です。
手元PCに社内PCの画面を呼び出して操作できるUSB型。USB内蔵OSやデータ暗号化等のセキュリティ機能によって、企業の情報の漏えいを防ぎます。
総務省βモデル」に対応し、業務システムの仮想化、ネットワークの分離を実現します。同時接続ライセンスのため必要ライセンス数を削減でき、コスト削減にも繋がります。
VPN不要でセキュアな接続を可能にするサービスです。専用のアプリとAPIでの接続方式による高い通信効率で快適な通信が可能。認証サービスや生体認証を備えています。
リモートアクセス環境を構築するための機能が標準で含まれ、ダウンロード型なので導入のしやすさが特徴。1台で複数の端末を遠隔管理でき、管理者の負担を軽減できます。
通信の遅さや切れやすさを解消し、通信の可視化やポリシー設定やアクセス制御等で高いセキュリティ環境を実現しました。テレワークでのリアルタイム性を追求できる製品です。
仮想・物理的なデバイスを保守する手間を不要にし、クラウドサービス方式によるシンプルさを実現しました。セキュリティ対策やコストや複雑さを軽減するサービスです。
Windows10に標準搭載されており、導入が簡単ですぐに使える点が特徴です。基本的にhomeではホストになれないため、Pro以上のエディションが必要となります。
NTT東日本が提供するリモートツール。ルーターやファイアウォールの設定は不要、全ての通信がSSLによって強力に暗号化されます。登録も不要で導入のしやすさが特徴です。
導入期間の短さと簡単さが特徴のVPN。機器、ソフト、管理センターがオールインワンになっており、管理の容易さも企業にとって嬉しいポイントです。
セキュリティ対策の高さと通信業界大手の富士通ならではの対応力の高さが特徴。シンクライアント端末を取り扱っているので、大企業の働き方改革の推進としておすすめです。
インターネットに接続されたPCに専用のUSBを差し込むだけで社内のPCにリモートアクセスが可能に。まるでオフィスにいるかのようにPCで作業ができるツールです。遠隔でPCの電源のコントロールを行うことも可能。
誰もが容易に使用できる分かりやすいインターフェイスを備え、さらに高いセキュリティを備えたツール。従量課金制を採用しているため、使った日の分だけの支払いとなる点も特徴のひとつ。月額の最大料金も設定されています。
クラウドベースのセキュリティサービスであるゼットスケーラー。主要な機能として「ZIA(Zscaler Internet Access)」と「ZPA(Zscaler Private Access)」を提供することによって、セキュアで快適なリモート接続を提供します。
月額利用料金9,800円で、IPoE方式を採用したセキュアなVPNネットワークを構築できるサービスです。ルータの設置や保守管理までワンストップサービスで提供している上、もしもルータが盗難された場合もセキュリティ機能により不正アクセスを回避できます。
ネットワーク工事が不要でありながら、様々な認証機能やクラウドサービスなどを併用してセキュアなアクセス環境を構築できる、リモートデスクトップツールです。クラウドサービスやオンデマンドシンクライアントといった機能も利用できます。
クライアントが必要とするオフィスツールを選択的にカスタマイズして、操作性と導入メリットを追究しながらコストパフォーマンスの最適化を目指せるクラウドサービスです。最短翌日導入が可能であり、月額課金制でコストを圧縮できる点も特徴です。
自宅のパソコンやスマホと、社内にある自席パソコンをオンラインで安全に接続できるリモートアクセスサービスです。自社開発のリモートアクセスシステムと複数の認証機能によってセキュリティマネジメントも行えます。
株式会社エアーの「DESKTOP+Plus」のOEM製品として提供されるリモートアクセスサービスです。導入はアプリを自席パソコンへインストールするだけでよく、手元にある接続用のパソコンにはデジタル証明書をインポートします。
パソコンメーカーのVAIOが提供している、インターネットVPNを活用したリモートアクセスサービスです。5G/LTE方式の技術を活用しており、自席PCへアクセスできるユーザーのPCをそれぞれ個体識別します。
株式会社NTTPCが提供するリモートアクセスサービスであり、VPN方式とモバイル端末管理(MDM)を融合させることで、パソコンの盗難やコピーされたシステムによる不正アクセスを回避することが可能です。
リモートアクセスシステムとして特許取得技術を採用しており、オプション管理機能である「DoMobile for Manager」を併用することで、全登録アカウントに対して個別のアクセス権限や条件設定を付与することができます。
NTTグループの一員として、ドコモビジネスから提供されているdXリモートデスクトップです。RSUPPORT株式会社の「RemoteView」を土台としたOEM製品であり、初心者でも使いやすいようUI設計がされています。
インターネットVPNと閉域回線によって接続されているクラウドサーバ上に仮想デスクトップPCを構築して、いつでもセキュアな環境によるデータ管理を行えるシステムです。タブレットなどでも活用できるマルチデバイス対応です。
物理PCカートリッジと仮想デスクトップを構成するコンポーネントを、1台の物理筐体に複数セットできるリモートアクセスツールです。各カートリッジが独立しているため、個々のユーザーが互いに接続干渉を起こすことがありません。
世界的ECサービスサイトであるAmazonが提供するクラウドコンピューティングであり、ベースとしてAmazonのクラウドプラットフォーム「AWS」が利用されています。様々な機能を選択的に拡張して活用することも可能です。
シンクライアント方式によって、社外PCから社内PCへのリモート操作を可能にするリモートアクセスツールです。接続には専用DVDかUSBを鍵として利用し、システム導入に際してもスムーズに行うことができます。
独自のクラウドサーバーである「RemoteOnサーバー」を経由し、セキュアなリモートアクセス環境で社内外のパソコンを接続することができます。暗号化処理には国際的に信用度の高いとされる「AES(Rijndael)」が採用されています。
クラウドサーバーを活用したり、社内サーバーを利用したオンプレミス方式を利用したりと、ニーズに合わせてリモートアクセスの方法を選択可能です。構成した仮想デスクトップについて、それぞれを一元管理することもできます。
Windowsパソコンを対象とした認証パスワードに加えて、USBセキュリティ鍵を使った物理認証や生体認証を重ねることで、セキュアなリモートアクセスを実現します。ネットワーク版にはリモートアクセス機能が標準搭載です。
インターネットを経由して、社内にあるクライアントPCへ外部のパソコンからアクセスできるリモートアクセスツールです。個人でも法人でも利用でき、定額制の他にポイントを使ってのサービス利用も可能となっています
インターネットVPNを活用して、社外パソコンから社内ネットワークへアクセスできるリモートアクセスツールです。管理者は管理者専用サイトでユーザーを一元管理できる上、USBリモート端末を使って個人パソコンの利用もできます。
SRWSはインターネットVPNを利用してセキュアなアクセス環境を構築し、さらにクラウドストレージへ重要なデータを自動的にバックアップします。また、自治体向けのリモートアクセスツールとして「LGWAN」も提供されています。
SSL-VPNトンネルを通じて、リモートアクセス先へ社外からの接続環境を構築するリモートアクセスツールです。全ての通信がRSA 1024 bitによるSSL暗号化で保護されており、30日間の無料トライアル期間も用意されています。
Clovernet クラウドネットワークはNECが提供する、インターネットVPNサービスを利用したリモートアクセスツールです。専用ルーター(サービスアダプタ)が提供されており、ルーターへ接続するだけでセキュア回線を構築します。
Keygatewayは従来のVPN方式に代わって、ゼロトラストモデルを採用したリモートアクセスツールです。アプリごとやアクセスごとにパスワードレス認証・認可を行い、SAML非対応SaaSに関してもまとめてカバーします。
クラウドサーバー上に仮想デスクトップを構築し、インターネットへアクセスできる環境さえあれば任意の場所から仮想ワークスペースへアクセス可能です。完全クラウド型でログインユーザーの一元管理も行いやすくなっています。
警備会社のセコムが提供するリモートアクセスツールです。USBリモート端末をパソコンへ挿入することで、社外環境から社内のパソコンへ自動的にリモートアクセスします。24時間体制のサポートによる保守管理も魅力です。