このページでは、学校や教育機関のテレワーク実施状況や導入事例、適したリモートアクセスツールをご紹介します。
災害医療に力を入れて取り組んでいる日本薬科大学。全国各地で発生するさまざまな自然災害によって避難所生活を余儀なくされた際の課題を解決したいと考えていました。
万が一のとき、治療薬やお薬手帳を持っていない人が正しく薬を服用できるよう、エリア内の薬局が保有するデータを集約できないか、と考え、電子カルテのリモートアクセスについて検討していたところ、スマートコネクトにたどり着いたといいます。
一定の地域ごとに住民の電子カルテをデータベース化し、災害のときには現場からリモートでアクセスして、患者自身が分からない服用薬などの情報を調べられるようにしました。
新たなネットワーク機器を導入したりシステムの設定を変更したりせず、アプリのインストールだけで屋外のモバイル端末やPCから遠隔で屋内のマシンを操作できるようになりました。
避難所の端末にデータベースソフトを導入しなくても、遠隔で電子カルテを閲覧できるようになりました。
災害時への備えだけでなくメールやスケジューラなども外部から閲覧できるようになり、日常のリモートワークにも活用されています。
参照元:スマートコネクト|導入事例/日本薬科大学様(https://www.oneoffice.jp/service/smartconnect/casestudies/case01.html)
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、全国の学校で休業措置が実施される中、4年後までに実施予定だった「GIGAスクール構想」が急遽大きく前倒しとなり、年度中に実施しなくてはならなくなりました。
それに伴い、早急にリモート授業ができる環境の構築が求められました。同時に、教職員の働き方改革を推進する課題もあり、リモートアクセスツールの導入を検討したといいます。
リモートアクセスツールの導入と同時にテレワーク用のパソコン端末に顔認証を採用し、学校の先生が自宅からテレワークができるようにしました。
また、生徒や保護者へのお知らせなどの配布物をリモート環境で行えるよう、ファイル受け渡し専用のアプライアンスも同時に導入しました。
育児や介護など、事情を抱えながら働く先生方が、リモートワークによってより働きやすい環境になりました。また、認証方式を顔認証にすることでセキュリティログインに対する手間も簡素化。
これまで「学校でしかできない業務」と言われていた作業も自宅で行えるようになり、業務の効率化も実現しています。
参照元:ソリトンシステムズ|瀬戸内市教育委員会様 導入事例(https://www.soliton.co.jp/case_study/setouchi.html)
国際学院埼玉短期大学では、すでにリモートコントロールソフトを利用していて、授業の際の資料配布やファイル送付、テストの回収などに活用していました。
しかし、使っていたリモートコントロールソフトは毎月多額の保守料が発生しており、費用面で課題を抱えていました。そこで、ランニングコストがかからないライセンス買い取り型の製品を検討し、更新のタイミングで入れ替えたそうです。
新型コロナウイルスによる外出自粛の際に、リモート授業で活用しました。
コロナ禍では緊急事態宣言が明けたあとも一斉登校にせず、登校して授業を受けるグループと在宅でリモート授業を受ける2グループに分けられましたが、オンライン会議システムの共有によってそれぞれが同じ授業を受けられる形にしました。
在宅でのリモート授業も、教室にいるのと変わらないクオリティの授業を提供できるようになりました。また、リモート授業だけでなく生徒のパソコン操作の技能向上にも役立ったといいます。保育士として就職すると、保護者へのお知らせや配布物を作成する業務があります。これらのトレーニングを事前に行う情報処理の授業で役立ちました。
また、直感的に操作できるソフトだったため、教員同士で授業を共有する際もスムーズな情報のやり取りができたといいます。
参照元:NetSupport|導入事例 国際学院埼玉短期大学 幼児保育学科様(https://netsupport.widetec.com/casestudy/nss_case_007)
総務省が発表した「情報通信白書」によると、国内企業や組織の2020年3月のテレワーク実施率は13.2%でしたが、その後の2020年11月には24.7%となり、一定の割合で実施率が増加していることが伺えます。(※パーソル総合研究所調べ)
教育・学習支援業に関しては19.6%という結果でした。業界全体の平均が24.7%であるため、他業種に比べ普及率は高いとはいえない状態です。
※参照元:総務省 令和3年版 情報通信白書(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd123410.html)
学校や教育機関にリモートアクセスツールを導入すると、先のコロナ禍のように、在宅での授業を余儀なくされた際、リモート授業によって学習機会を提供できるようになります。登校しなくても資料の提供やレポートの回収などができるため、教員のリモートワークも実現します。
ファイル作成や共有はもちろん、課題の評価まで一貫して行えるので、これまで対面でしかできなかった業務も行えるようになり業務が効率化につながる可能性も。
さらに、グループチャットを活用すれば、生徒と先生とのコミュニケーションがとりやすくなります。
一方からの配信ではなくリアルタイムでのコミュニケーションが取れるため、リモート授業中の質問のやり取りなどもスムーズです。
学校・教育機関にリモートアクセスツールを導入すると、リモート授業の実施や資料の配布、リアルタイムなコミュニケーションのみならず、先生方の働き方改革にもつながります。
人手不足や教員の確保に課題を抱えている学校・教育機関こそ、働き方改革の一環としても導入を検討してみてはいかがでしょうか。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。