企業がテレワークを導入する際にまず考えるべきことに、セキュリティ対策があります。このページでは、テレワーク導入時に必要な対策をご紹介します。
情報漏えいにはさまざまな要因が関与しています。情報漏えい元の媒体としてもっとも多いのは紙媒体からの情報漏えいで29.8%(※2018年時点)ですが、インターネットと電子メールからの漏えいを合わせた件数は紙媒体を上回り、全体の48%(※2018年時点)という結果に。ネットの普及が進むに連れ、インターネット・電子メール・USB経由の漏えいが徐々に増えています。
※参照元:日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)「2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書(速報版)」PDF(https://www.jnsa.org/result/incident/data/2018incident_survey_sokuhou.pdf)
情報漏えいの原因別に見ると、「紛失・置忘れ」が26.2%、「誤操作」が24.6%、「不正アクセス」が20.3%(※いずれも2018年時点)です。中でも「不正アクセス」は2014年から2018年にかけて年々増加しており、今後も増加していくことが予想できます。
大手企業でも不正アクセスによる個人情報の流出などのニュースも見られ、テレワークや外出先からのリモートアクセスを行う際にも気を付けなければいけません。
※参照元:日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)「2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書(速報版)」PDF(https://www.jnsa.org/result/incident/data/2018incident_survey_sokuhou.pdf)
マルウェアとは、故意に作成された悪意のあるソフトやプログラムの総称です。つまりマルウェア感染とは、悪意のあるソフトやプログラムが端末に入り込んだ状態を指しています。マルウェア感染により端末が使用不能になると、結果的に業務停止につながる可能性もあります。
端末のOSやハードウェアの脆弱性を悪用し、アクセス権限のない者が内部に侵入したり、ID・パスワードを無断で使用し不正にサービスを利用したりする行為が不正アクセスに該当します。不正アクセスが起こった場合、顧客情報漏えいが生じたり情報が漏えいしたことによって賠償責任を負うことになったりと、信頼を失うことにもつながりかねません。
端末そのものを紛失したり盗難されたりすることも、情報漏えいにつながります。不正アクセスが起こった場合と同様、賠償責任が発生したり信頼を失い取引が停止したりしてしまう可能性があります。
端末の画面をのぞき見られたり、インターネット上でやり取りされるデータを盗まれたりすることは情報の盗聴に当たります。情報が盗聴された場合も情報が漏えいしたものとされ、賠償責任が生じる可能性があります。特に「端末画面ののぞき見」は、日常的に起こっている可能性の高い事象です。しっかりと対策を講じる必要があります。
テレワークにおける、さまざまなセキュリティ上の課題を解決に役立つのがリモートアクセスツールです。実際に高いセキュリティが求められる金融機関や自治体などでも、リモートアクセスツールを活用しテレワークを実施しています。
リモートアクセスツールを導入することで、通信の暗号化による情報盗聴の防止やID・パスワード以外の複数のセキュリティ対策を組み合わせた多要素認証による不正アクセス防止の対策が可能です。
テレワークを導入するにあたり、セキュリティ対策を施すには新たなルールづくりが重要です。
そのためには企業に合ったリモートアクセスツールの選定や、働くスタッフの意識改革なども必要でしょう。企業におけるセキュリティ対策がいかに重要か、社内全体で認識しておく必要があるのです。
今回は企業がテレワークを行う上で重要なセキュリティ対策についてまとめました。
テレワークは遠隔地で行うため、出勤時よりも安全な通信や情報管理が必要です。セキュリティリスクをしっかりと把握し、対策を立ててからテレワークを導入しましょう。
本サイトでは、他にもテレワーク導入にあたり課題となる事項や対策について紹介しています。ぜひ参考にしてください。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。