リモートアクセスはとても便利なものではありますが、気になるポイントの一つに通信料を挙げる人が多いです。できれば抑えたいと思う人が多い項目ですが、果たしてどれくらい必要なのかや、抑えるための方法についてをまとめています。
リモートワークの通信料は、リモートワークで何を行うのかによっても変わります。WEB閲覧程度であれば通信料はそこまで大きなものにはなりませんが、動画や音声といったマルチメディアを扱うと通信料は増えます。特に大きな通信料となるのがビデオ通話です。1時間つなぎっぱなしでビデオ通話をした場合の通信料はおよそ2.5GB~3.6GB程度とされています。こちらも画質や使用するツールによって異なる部分ですが、多大な通信料を必要とすることが分かるのではないでしょうか。一方、音声通話であれば35MBから68MG程度です。このように、動画を取り扱うと通信料は増えます。情報量が多いコンテンツなので、通信料が増えるのも必然です。
リモートアクセスの場合、画面を転送しています。表示されている画面だけではなく、マウスやキーボードの操作内容までデータとして送信されるので情報量が多いことから通信料が増えます。先程動画は通信料が増えるとお伝えしましたが、リモートアクセスも動画と考えてよいでしょう。画面そのものは静止画ですが、逐次情報の転送を行っていますので、時間が長くなればなるほど、通信料は増加します。一般的には1時間で200~500MBとされていますので、ビデオチャットほどではありませんが、音声よりは通信料が多いことが分かります。
さらに、VPNを利用するとさらに通信料が増える可能性があります。VPNそのものは、リモートアクセスとさほど通信料に違いはないのですが、情報の暗号化を行う場合、通信料が増えます。リモートアクセスは利便性の高いものではありますが、セキュリティも意識しなければなりません。セキュリティを意識して暗号化通信を行うと、セキュリティは高まるものの通信料が増えてしまいます。もちろん利用環境によって異なる点はVPNにも共通していますので、どのような暗号化技術を採用しているのかによっても通信料が変わります。
通信料を減らす=情報量を減らすことです。例えば画像。高画質な画像であればあるほど容量が増えるので通信料も増えます。リモートアクセスの際にはできる限り画像を表示させないよう工夫したり、画像を表示させるのであれば小さい画面にするといった工夫が必要です。
接続品質そのものを下げるのも手です。OSによっては接続品質を選択可能です。接続品質を下げると精細度が低下するので通信する情報量を抑制し、通信料を下げます。しかし、接続品質を下げすぎてしまうと画像そのものを識別できなくなるリスクもありますので、バランスが大切です。ポイントとなるのはやはり「情報量を減らす」です。特に大容量となる画像や動画です。
リモートアクセスの場合、どうしても動画のような形で送信されてしまいますので、通信品質や画像の質を下げるといった程度になりますが、リモートワークの場合、常時接続するのではなく、必要な時だけ接続したり、あるいは動画での通話は短時間に抑えるといった工夫も必要です。
極力テキストを使用する手もあるのですが、そもそもテキストはさほど通信料の大きなものではありませんので、節約効果が低いです。動画が画像のような大容量ファイルの通信料を下げるための工夫が重要です。
リモートアクセスツールによって通信料に影響がありますので、リモートアクセスを選ぶ際には通信料も一つの目安にするとよいでしょう。当サイトではリモートアクセスツールを多数紹介しています。それぞれ特徴が異なるリモートアクセスツールを取り上げていますので、リモートアクセスツールをと考えている方は当サイトに掲載されているさまざまなリモートアクセスツールをチェックし、自社のニーズに合うものがないのかを確認してみてはいかがでしょうか。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。