リモートアクセスには、APIを活用した方法もあります。ここでは、そもそもAPIとはどういったものなのか、APIでリモートアクセスするとどのようなメリット・デメリットがあるのかについて解説します。
APIとは、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の頭文字を取ったものです。直訳すると「アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース」を意味しています。
アプリケーションとは、特定の機能や目的を果たすために開発されたり、使用されたりするソフトウェアのことです。また、インターフェースとは「接点」の意味を持つ言葉であり、主にIT関連の分野では異なる機器や装置のあいだをつなぐもののことをいいます。例えば、USBケーブルもインターフェースです。
APIとは、ソフトウェア同士が互いに情報のやりとりを行う際に使用する窓口のことをいいます。
APIを使用してリモートアクセスすることにより、以下のようなメリットがあります。
API連携で利用できるようなシステムがある場合、そのプログラムと連携すればすべての機能をゼロから開発する必要がなくなります。そのため、ソフトウェアの開発に必要なコストや手間を大きく抑えられるのがメリットです。
自社で開発を行う場合に必要だったはずの開発時間を、他の業務や工程に充てることもできるでしょう。
APIは拡張性に優れている接続方法です。必要なプログラムやソフトウェアを連携させ、機能を拡張させることによって自社に適した形になり、さらに便利に使えます。
API方式で利用できるリモートアクセスは、簡単な設定で利用できるのも特徴です。難しい設定をすることなくリモートアクセスを取り入れたいと考えているのであれば、API方式が向いているでしょう。
API方式のリモートアクセスは、クラウド上で提供されているAPIを通じ、直接社外からアプリを利用する形となります。そのため、通信速度が速いのがメリットです。
便利なAPI方式ではありますが、注意しておきたいデメリットもあります。以下を確認しておきましょう。
API方式の場合、もしもAPI連携をしている会社のサーバーが停止したような場合、システムが利用できません。思わぬタイミングで利用できなくなってしまう可能性もあります。
APIは、データが傍受されてしまうリスクがあります。そのため、セキュリティについては十分な対策が必要です。仮にAPIで利用される通信を傍受されてしまったような場合は、外部に重要なデータが流出してしまう恐れがあります。
システムにログインするために必要なIDやパスワードといったものが流出して被害を受けてしまうこともあるため、従業員に対してセキュリティに関する指導をしておくことも重要です。
場合によっては顧客情報が流出し、企業の信用に関わる結果となってしまうこともあります。
ただ、他の接続方式と比較して極端にセキュリティ面で問題がある種類ではありません。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。