リモートアクセスツールのセキュリティ機能や安全性をチェックする際には、データ通信における対応プロトコルを確認しましょう。
このページでは、代表的なプロトコルとしてPPTP・IPsec・SSLの3種類についてまとめています。
自宅とオフィスのパソコンなどの間で通信する時に使用される、暗号用通信プロトコル(通信規約)です。インターネットのような公衆回線でも安全な通信を実現できるように、VPN構築にも利用されます。
利用ハードルが比較的低く、導入しやすいというメリットがあります。Microsoft社が提唱したプロトコルのため、Windows OSとの相性が良いことも特徴です。
PPTPは1つのVPNトンネルで送受信を行うため、暗号通信技術としての情報セキュリティの信頼性では、IPsecよりもやや劣ります。
PPTPは1つのVPNトンネルによってデータの送信と受信を行いますが、IPsecは送信と受信にそれぞれ別のVPNトンネルを用います。その分インターネットVPNの安全性が強化されているため、PPTP環境よりも秘匿性や機密性の高い情報を通信する際に利用されています。
PPTPよりもセキュアな環境で通信経路を構築できる点がメリットです。情報管理を重視しなければならない企業でリモートワークを導入する場合、IPsecに対応したシステムかどうかを確認しておくと良いでしょう。
情報安全性は優れている反面、設定が複雑化しやすい傾向にあります。スマートフォンなどでは利用しにくいため、使い勝手という面ではPPTPに軍配が上がります。
パソコンでインターネットを利用する際に、WEBブラウザとWEBサーバの間でやりとりする通信データを暗号化するプロトコルです。
パソコンやIT関連の知識がないユーザーでも、インターネット閲覧時などにおいて日常的にSSLを利用しています。
SSL-VPNを利用する場合、SSL対応のブラウザやアプリケーションを使うことで、専用のソフトウェアをインストールしたり機材を設置したりする必要がありません。コストを抑えつつスピーディーに利用できます。
IPsecと比較すると、通信速度が遅くなってしまう傾向にあります。通信性能を向上させるには、ある程度WEBサーバの知識が必要でしょう。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。