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リモートデスクトップ(RSD)とVPNの違い

リモートアクセスツールについて調査していると、よく目にするVPNとリモートデスクトップ。どちらも遠隔操作を可能にするツールですが、違いはあるのでしょうか?

ここでは、それぞれの接続方式や特徴等について詳しく解説しています。

リモートデスクトップ(RSD)方式とVPN方式の概要

VPNとリモートデスクトップは、どちらもテレワーク環境を整えるために役立つリモートアクセスツールに分類されますが、明確な違いがあります。

リモートデスクトップ方式は、社内にあるPCのデスクトップ画面を手元のPCに転送して操作する仕組みを指します。手元の端末のスペックに左右されず、社内と同じように業務が可能です。

一方、VPN方式は通信を安全に行うための仮想通信回線です。VPN方式を使用するとインターネット上に仮想の専用線を構築し、セキュアな通信環境で作業ができます。

セキュリティの違い

VPNとリモートデスクトップには、それぞれの仕組みの違いによるセキュリティの高さにも違いがあります。

VPNは手元のPCや端末からVPN回線を通して社内のシステムやデータにアクセスするので、社外のPCにもデータの保存が可能。万が一パソコンの紛失や盗難があった場合はデータ流出のリスクがあります。

リモートデスクトップはデスクトップ画面のみを転送するため、社外PCにデータは残りません。社外PCから機密データが漏えいしたり、逆に社外PCからマルウェアが侵入したりといったセキュリティ上の危険性を軽減できます。データ統制については、リモートデスクトップ方式の方が高いと評価されています。(※)

※参照元:総務省テレワークセキュリティガイドライン第5版 PDF(https://www.soumu.go.jp/main_content/000752925.pdf

セキュリティ対策で併用することもある

リモートアクセスを行う際に、VPNとリモートデスクトップを組み合わせて利用することもあります。併用の理由は情報漏えいのリスクが軽減するため通常のリモートデスクトップよりもセキュアなデータ送受信が可能になります。

強固な暗号通信を使用しているリモートデスクトップの場合は併用する必要はありません。しかし通信規制の厳しい国でアクセスする場合や脆弱な通信を使用しなければいけない環境にはVPNを活用することで、快適に遠隔操作が可能です。詳細は以下の記事で解説しています。

リモートデスクトップは
VPNなしでも安全?

機能の違い

リモートデスクトップもVPNも接続方式の名称ですが、テレワーク人口の増加によりそれぞれの接続の仕組みを利用したサービスが増加しています。

その中でも、社員の業務管理やマネジメントができる機能が豊富なのがリモートデスクトップ方式です。リモートデスクトップにはユーザー管理やリアルモニタリング機能、遠隔操作ロックなど、マルウェア対策やセキュリティ強化にも繋がる管理機能が豊富。リモート各サービスによって違いはありますが、管理機能の充実したリモートデスクトップなら長期テレワークにも対応できます。

VPNはもともと接続方式であるため、管理機能が備わっているサービスは少ないです。ただしVPNのクラウドサービスであれば、アクセスやログの管理、ユーザー認証などに対応しているVPNもあります。

リモートデスクトップとVPNの違いまとめ

リモートデスクトップとVPNの大きな違いは接続方式と情報管理の仕組みです。導入を検討する際にはセキュリティや機能の違いを参考にして、社内のシステムに合う方を選びましょう。

テレワーク導入に向けてリモートアクセスツールを選ぶ際には、使いやすさや導入のしやすさ、セキュリティの高さがポイントです。

本サイトでは、テレワークに適したリモートアクセスツールを特集しており、「リモートデスクトップ方式」「VPN方式」に加えて「仮想デスクトップ(VDI)方式」の仕組みや製品を紹介しています。ニーズ別に特徴を解説しているので、リモートアクセスツールをお探しの方はぜひ参考にしてください。

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