現在、一般的なPCやスマートフォンにはロック機能が搭載されています。「スクリーンロック」とも呼ばれるこれらの機能では、誤作動や他者による不正な操作などを防ぐため、各デバイスにとって欠かせない機能となっています。
リモートアクセスツールにおいてのロック機能はどうなっているのでしょう。ここでは「モニターロック」について解説します。
リモートアクセスツールは、自宅などから会社のPCを遠隔操作するためのシステムなので、接続先のPCは電源が入っている状態にあります。このとき、PCを自宅などから操作しているユーザーからは接続先のPC画面が常に見えてこそいるものの、デスクの周囲に誰がいるかなどは把握できません。そのため、リモートアクセス中の画面を他者にのぞかれてしまうリスクがあり、情報漏洩にもつながりかねません。そういったトラブルを防ぐためにモニターにロックをかける必要性があります。
モニターロック機能を使用することで、具体的には次のようなメリットが得られます。
接続先のPCを勝手にのぞかれたり操作されるのをモニターロックで防ぐことができます。たとえば、リモートアクセスしている最中に、さまざまなID・パスワードを使用する場面があったとしましょう。もしも、こうしたIDやパスワードが他者に知られてしまうと、会社の重要機密や顧客情報が流出してしまうリスクがあり非常に危険です。
リモートアクセスして扱っている文書の内容や情報そのものも他者の目にふれるのは好ましくはないため、遠隔操作中のPC画面は常にロックしておくことを推奨します。
リモートアクセスツールにもよりますが、モニターロックには複数のロック機能が存在します。
ブラックレイヤーはその代表格です。リモート操作中に接続先のモニターにブラックレイヤーをほどこすことで画面を目視不可能にします。ブラックレイヤーの状態では入力もままならないため、不正使用も防ぐことができます。
モニター電源制御は、モニターの電源をオフにする画面ロック方法です。手動では接続先のモニター電源を落とすことはできませんが、ツールを使うことにより会社のPCのモニターだけをオフにして他者の目から守ることができます。
モニター信号遮断を行い、画面をロックするという方法もあります。例えば、モニターの電源がきちんとオンになっていたとしても、PCとモニターが接続されていなけば映像信号が受信されず画面には何も映りません。モニター信号遮断によるロックも、原理はこれと同じです。
リモートアクセスツールのモニターロックには、これらのうちのいずれか、もしくは全てのロック機能が備わっているので、自分の使い方に合ったロック機能を選択したり、複数を同時に利用してセキュリティを高めることができます。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。