テレワークを始める際に企業が悩む、使用するPC端末を会社支給にするか、社員の個人保有のPCを使用するのか、という課題について解説していきます。
テレワーク導入として、「PCや通信環境の整備状況」をあげる中小企業は53.4%(※2021年11月時点)。時代に合わせて企業のICT化が進んでいても、環境の整備に戸惑う企業は少なくありません。
テレワークを行う際には、セキュリティの観点からリモートアクセスツールの導入が必要です。そして、リモートアクセスツールの種類によって会社支給PCか個人PCが向いているか変わります。
今回はテレワーク向きのリモートアクセスツール「リモートデスクトップ方式」「VPN方式」「仮想デスクトップ(VDI)方式」について、どのような端末が向いているのか解説します。
※参照元:東京商工会議所「中小企業のテレワーク実施状況に関する調査」PDF(https://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=1028628)
リモートデスクトップ方式では接続のためのアプリケーションも必要としないことから、自宅PCにインストールする必要もありません。個人の端末でも会社の端末でもどちらでもスムーズにテレワーク可能です。
リモートデスクトップ方式は、社内PCのデスクトップ画面を手元の端末に画面転送するという仕組み。そのため、個人の端末を使っても業務に関する情報が残らず、情報漏えいのリスクを減らすことができます。
VPN方式でテレワークを行うなら、すでに環境が整っている会社支給の端末か、社内で使用しているPCを持ち帰る方法が適しています。
VPN方式は社内に設置したVPNルーターを通じた仮想専用線で通信し、社外の端末で作業を行います。
リモートデスクトップ方式とは異なり、社内PC環境を反映せず、個人PCの環境や設定はそのままです。VPN方式で個人PCを使用してテレワークを行う場合は、個人PCに必要なアプリやシステムをインストールする必要があります。
仮想デスクトップ(VDI)方式は、個人端末でも会社端末でもどちらでもスムーズな導入が可能です。仮想デスクトップを手元の端末に送信して作業するので、端末は何であっても作業環境は変わりません。
リモートデスクトップ方式と同じく端末に情報を残さず、データはデータセンターで保管されるので、どの端末でも安全に作業ができます。
上記を見てみると、会社保有の端末を使用したらすべてのツールに対応でき、会社保有のほうが良いように感じるかもしれません。しかし、会社保有の端末を使用する際には注意点もあります。
会社保有の端末には社内のデータにアクセスできる権限を付与されている場合が多く、万が一盗難に合ったりフリーWi-Fiなどを使用したりすると情報漏えいや不正アクセスなどセキュリティの危険が高いです。
セキュリティ面を重視するなら、テレワーク時にはリモートデスクトップ方式や仮想デスクトップ(VDI)方式から社員の個人保有PCを使用することでリスクを削減できます。
どちらの端末でテレワークを行うか迷った場合はリモートアクセスツールの種類に合わせることで、快適なテレワーク環境を構築できます。
リモートデスクトップ方式と仮想デスクトップ(VDI)方式は会社支給、個人保有PCのどちらでも対応できますが、VPN方式は会社支給PCがおすすめです。
本サイトでは、テレワークに適した「リモートデスクトップ方式」「VPN方式」「仮想デスクトップ(VDI)方式」の接続方式のそれぞれ特徴に加え、テレワーク導入のニーズ別におすすめのリモートアクセスツールを紹介しています。リモートアクセスツールをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
テレワークで使用する端末の他もに、企業のテレワーク導入の課題となるセキュリティや生産性の管理、準備するべきことを紹介しています。
これからテレワークを始める企業はぜひチェックしてみましょう。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。