リモートアクセスツールの一種であるリモートデスクトップ方式には、テレワークのセキュリティを上げ、生産性を向上させるさまざまな機能が搭載されています。ここではリモートデスクトップに搭載されている機能について詳しく紹介しています。
テレワークを行う上で懸念される課題の一つは、不正アクセスや情報漏えいといったセキュリティリスク。安全なテレワークを実行するためには、情報管理やアクセス管理、認証機能の強化が必要となります。
多要素認証、ワンタイムパスワードなどを備えているリモートデスクトップ製品なら、アクセスできる端末を制限したり、アドレス許可していない端末からのアクセスをブロックしたりと、さまざまなセキュリティ機能で不正アクセスの防止が可能です。
リモートデスクトップ方式のセキュリティ機能ではどんなことができるのか、機能の一部を紹介します。
社内PCと社外側のPC間で相互通信されるデータを、SSL通信を適用して標準暗号化処理する機能。セキュリティ性の高いAES256bit暗号化などが使用されています。
テレワーク実施中に、遠隔地のPC画面をロック、マウス・キーボードの使用を制限する機能。
特定ドメインやURLへのアクセスを制限することで、マルウェア感染や業務外の作業を防ぎます。
IDとパスワードによるユーザーログインに一回使い切りのワンタイムパスワード認証を追加し、2段階認証ログインを可能にする機能。
※機能の詳細、有無は各製品によって異なります。詳しくは製品公式HPでご確認ください。
リモートデスクトップ方式の製品とその他のリモートアクセスツールの違いの一つに、管理機能が充実している点があります。リモートデスクトップ方式ではユーザーの管理や業務管理、テレワークでのマネジメントが可能です。
また、管理機能によって機密情報の漏えいリスクを低減できたり、社員の操作ミスによるファイルの消失や編集等を防いだりと、管理機能の充実はセキュリティ面でのメリットにつながります。さらに、テレワーク利用時の長時間労働を防げ、社員の勤務管理も容易です。業務管理とセキュリティを高められる管理機能を紹介します。
遠隔地PCをグループ別に管理する機能。部署別やチーム別、プロジェクト別など自由にグループを作成し、3段階や4段階に分けることができます。
Excelを活用して、遠隔地PCに接続するユーザー情報を一括で登録できる機能。大企業のツール導入時に便利です。
接続元PCのIPあるいはMACアドレスを事前に登録し、許可されていない端末からの接続をブロックする機能。なりすましや不正アクセスを防ぎます。
ユーザー個別やグループごとに、制御するPCの利用権限(遠隔制御、キャプチャ、プリンター等)を設定できる機能。
ユーザーが遠隔地PCで特定のプロセスやサービスの実行、URLへの接続をブロックする機能。マルウェア感染の対策に役立ちます。
管理者がユーザーのPC接続可能時間を曜日別に設定できる機能。テレワークによる長時間労働、残業時間の増加を防止できます。
※機能の詳細、有無は各製品によって異なります。詳しくは製品公式HPでご確認ください。
リモートデスクトップには、テレワークで仕事をするうえで役に立つ、多くの機能が搭載されています。メールでは送れない大容量のファイルでも、最大100MBまで簡単に送受信ができるファイル送受信機能や、社内PC内にある資料をすぐ手元にあるプリンター機で印刷できる遠隔プリンター機能等があることにより、社外でもストレスなく、効率的にテレワークを行えるでしょう。
快適にテレワークをするためには、機能が豊富なリモートデスクトップ製品を選ぶのがおすすめです。どのような機能があるのか紹介します。
社内ネットワークからWeb会議に参加できる機能。テレワークでweb会議を行う際には、第三者に内容を傍受されないようリモートデスクトップの会議機能の使用がおすすめです。
遠隔地PCを全画面、あるいは選択画面表示に切替できる機能。複数ディスプレイで作業している場合も画面を共有できます。
登録した遠隔地PCや無人機器の画面をリアルタイムで確認できます。社員の画面をすぐにチェックできるため、システムトラブルの対応や業務管理に役立ちます。
遠隔地とのファイル送受信が簡単にできる機能です。逆に送受信ができないように制限することも可能。
遠隔地PCのファイルを転送することなく、手元のプリンターで印刷できる機能。オフィスとの連携を取りやすくなります。
※機能の詳細、有無は各製品によって異なります。詳しくは製品公式HPでご確認ください。
リモートデスクトップはセキュリティ機能、業務の生産性を高める管理機能、その他にも便利な機能を搭載しています。社内のデータにアクセスできるだけではなく、安全な通信と業務管理しやすい環境が作れるので、テレワークの際には導入を検討してみましょう。
本サイトでは、テレワークに適した「リモートデスクトップ方式」「VPN方式」「仮想デスクトップ(VDI)方式」の接続方式のそれぞれ特徴に加え、テレワーク導入のニーズ別におすすめのリモートアクセスツールを紹介しています。リモートアクセスツールをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
このページではリモートデスクトップにはどんな機能があるか解説しました。他にも、リモートデスクトップの仕組みや選び方を紹介しています。
リモートデスクトップの導入を検討している方はぜひ見てみてください。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。