このページでは、金融機関や保険業のテレワーク実施状況や導入事例、適したリモートアクセスツールをご紹介します。
金融機関や保険業でのテレワーク実施率は、2020年11月で30.2%。これは他の業種と比べ比較的高い割合です。金融機関のテレワーク率が上昇した背景には、やはり新型コロナウイルス感染症拡大防止対策による自治体の要請があると考えられています。
参照元:総務省 令和3年版 情報通信白書(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd123410.html)
テレワークは職場から離れた自宅やサテライトオフィスなどで仕事をするので、社内のデータやソフトウェアにアクセスするためのツールが必要となります。そこで導入されているのが、安全な接続環境と管理機能を備えたリモートアクセスツールです。
金融機関・保険業は顧客情報や企業機密情報なども扱うため、テレワークにおいてもセキュリティ対策は欠かせません。
実際の金融機関・保険業への導入事例を基に、リモートアクセスツールによってテレワークにどのような変化があったのかチェックしましょう。
損害保険ジャパン株式会社は、もともとVDI方式を導入しており、在宅勤務でも安全に業務ができる環境を整えていました。そのため、感染症予防対策に伴う全社員規模のテレワークの導入は比較的スムーズに進みました。
しかし、保険金サービスにはVDIが適していなかったため、短期間でセキュリティを確保できるシステムの導入が必要となります。保険金サービス部門や経理部門、人事部門などそれぞれの部門にアクセスできるのは部門専用の物理端末のみ。
自宅PCからVDIで保険金サービス部門のシステムにアクセスすることはできず、リモートデスクトップ製品3社に絞って検討した結果、導入のしやすさとセキュリティを重視して「RemoteView」を採用することにしました。
在宅勤務用に短期間で何千台もPCを支給し、利用可能な状態にしなければならない中、社内PCにインストールするだけで利用でき、既存システムの変更・改修も必要ない点が採用の大きなポイントとなりました。
採用を決定して2週間後には利用を開始し、スムーズに利用できています。セキュリティの観点では、ウイルス感染を防止する画面転送の仕組みも高く評価しています。
RemoteViewは二要素認証によりスマートフォンでもセキュアに利用できることから、手軽に社内PCへリモートアクセスし、移動時間や待ち時間の有効活用が可能になりました。RemoteViewを採用することで、コールセンターにおいても在宅勤務を可能にしました。強固なセキュリティや情報漏えい防止と共に、オペレーターの連携も実現しています。
これまで在宅勤務が難しいと考えていた保険金サービス部門やコールセンターにも適用し、全社員を対象とするテレワークによる働き方改革が大きく前進。大規模かつ短期間導入に成功しました。
参照元:RemoteView公式HP(https://content.rview.com/ja/cases/financial-03/)
国内株式のほか投資信託、外国債券、外国株式、ファンドラップなど、お客さまの投資目的に合わせた商品を提供する水戸証券株式会社。経営層からの全社的なコスト削減要求が強まったため、システム統括部でもあらためて全体的な見直しを行い、5年間で約600万円のコスト削減効果を見込まれた業務用PCの統合管理ツールの再選定を行いました。
また、使用していたpcAnywhereのサポートが終了するということで、代替ツールを選定する必要もありました。
運用コストの削減の削減のほか、オンプレミスでの環境構築が可能なこと、もともと2つのツールを使用していたので、両方へのアクセスができるリモートツールの一元化が条件となっていました。それらを満たしたツールとしてISLを導入。
また、セキュリティ対策としてインターネット側PCからのリモート操作を禁止や、ファイル共有・転送などにも制限を設けています。これらはISL Onlineの標準機能なのでカスタマイズなどの必要がなく、オンプレミスという安心感もありました。
ISL Onlineの同時接続10ライセンスを契約し、常駐接続で運用しています。数ライセンスは業務委託会社が使用し、業務用とインターネット用PCのサポート業務を一括で行っています。ライセンス形態が対象クライアント数ではないため、コスト削減に大きく貢献しました。
参照元:RemoteView公式HP(https://www.islonline.jp/case/case_mito.html)
個人情報や企業情報を取り扱う金融機関・保険業のテレワークの際には、リモートアクセスツールを使用してセキュリティを強化する必要があります。ID、パスワードによる認証はもちろん、多要素認証や画面ロックなどの機能があると、マルウェア感染や情報漏えいなどのセキュリティリスクが低減します。
本サイトでは、テレワークに適した「リモートデスクトップ方式」「VPN方式」「仮想デスクトップ(VDI)方式」の接続方式のそれぞれ特徴に加え、テレワーク導入のニーズ別におすすめのリモートアクセスツールを紹介しています。リモートアクセスツールをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
金融機関・保険業の他に、企業や医療機関、建設業などさまざまな業界のリモートアクセスツールの導入事例を紹介しています。活用方法や導入効果なども紹介しているので見てみてください。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。