「マルチモニター」は「マルチディスプレイ」とも呼ばれ、1台のPCに複数のモニター(ディスプレイ)を接続した状態のことを指します(1台のPCで2台のモニターを利用する場合には、限定的に「デュアルモニター」と呼ばれることがあります)。
ここでは特に、リモートアクセスツールを使用している際のマルチモニター機能について紹介します。
コロナウイルスの流行拡散を経て、テレワークの環境が一気に整ったところも少なくないことでしょう。しかし、テレワークを行う場合でも、会社に設置されたデスクトップ型のPCを自宅に持ち込むことが難しいため、ノートPCを使って自宅からリモート作業を行っている方が多いと思います。
ノートPCの画面はデスクトップのモニターに比べて一般的に小さい傾向があり、しかもキーボードとモニターが一体化しているため、使いづらいと感じるのではないでしょうか。リモートアクセスツールを用いてオフィスのPCを遠隔操作している際などには、複数のモニターを設置することで利便性がアップし、ストレスもなく作業効率を向上させることができます。
マルチモニター機能のメリットとしては、やはり複数の画面を活かした同時作業が挙げられます。何かの作業に集中したいときは、ソフトやアプリの画面をフルスクリーンや最大にして表示したいと考える人も少なくないことでしょう。しかし、PDFなどの資料をほかのブラウザで開くとき、いちいち表示サイズを変えたり、一旦閉じるなどのアクションが必要になってしまいます。資料を見ながらソフトやアプリでの作業を行いたいと思うと、特にノートPCではどちらも画面が小さくなってしまいます。さらに、ZoomなどのWeb会議が加わったらどうなるでしょうか。PC環境によっては全ての作業を一旦中断してリモート会議に参加するといったケースもあるかもしれません。
しかし、マルチモニター機能を活用し、モニターを複数台設置した状態であれば、これらの作業を全て同時進行で行うことが可能です。
マルチモニターの配置方法はさまざまですが、たとえばデュアルモニターのように2台の画面を2つ並べると、大きな1つの画面にすることもできます。普段作業するときには1台のモニターだけで充分ですが、デザインや資料となる動画をしっかりと確認したいときなど、2つのモニターをつなげて1つの画面にすることで、さまざまな業務へと柔軟に活用できるようになります。
また、普段は1台で充分というのであれば、ほかのモニターの電源を切っておけば省エネにもなります。
マルチモニター機能で気をつけたいのは、ネット環境です。リモートアクセスツールを使用している場合には、充分な回線速度を維持できるネット接続が必要不可欠です。リモートアクセスツールを使用したマルチモニターでは、事前に自宅のネット環境を確認しておきましょう。
もしも回線速度が遅いのであれば、在宅勤務の場合、回線工事費を会社が負担してくれるケースもあるようですので相談してみてはいかがでしょうか。
リモートワークでは、特にセキュリティ面のリスクには気をつけたいところです。リモートアクセスツールにおいてもセキュリティ対策を大切にし、強固にしているサービスが複数見られますが、一人ひとりのセキュリティ対策への意識も重要です。
特に、マルチモニターを用いているときのIDやパスワードの入力には注意したいところです。誤って外部に漏れてしまっては取り返しがつかなくなることもあります。人為的なミスを防ぐ意味でもIDやパスワードを入力する際にはほかのモニターを閉じるなどの工夫も有効です。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。