リモートアクセスツールとは、手元の端末から社内のPCやサーバにアクセスし、遠隔操作を行う仕組みのことです。テレワークの増加に伴い、出先や自宅などの社外PCや自宅PC、タブレットなどの端末から、社内のPCを操作するという使い方が増えています。
テレワーク以外に、客先に設置しているPCを遠隔で操作してトラブルを解決する、社内サーバールームのPCを遠隔で監視・操作する、案内用等に設置された無人の端末を遠隔で設定・再起動する、といったサポート目的で利用されることもあります。リモートアクセスツールは、社内・社外の域にとどまらず、さまざまな用途に役立つツールです。
テレワーク向けのリモートアクセスツールは主に7種類に分類できます。
参考元:総務省テレワークセキュリティガイドライン第5版 PDF
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000752925.pdf)
それぞれの接続方法によって、仕組みや通信可能な範囲、できる作業も異なるので、自社に合うリモートアクセスツールを見つけてみましょう。
リモートアクセスツールは目的によって選び方が異なります。テレワークで使用する場合はオフィス業務で使用しているアプリやシステムがすべて使用できる再現性の高いリモートアクセスツールがおすすめです。機器の遠隔カスタマーサポートとして使用する場合には、ネットを利用しない通信でも対応でき、作業を妨げずに操作できるツールを選びましょう。
さらに快適なテレワークを実現する選び方として、「使いやすさ」「導入のしやすさ」「セキュリティ対策」の3つのポイントを解説。チェックして自社に合うリモートアクセスツールがわかります。
働き方改革によるテレワーク導入に伴い、リモートアクセスツールのサービスや種類は多岐に渡ります。テレワークを実施している企業の中でも、もともとPC内に接続されている機能や、ブラウザが提供する無料サービスを使用している場合も。
無料と有料の違いや、無料リモートアクセスツールのメリットや注意点を解説していきます。
働き方改革への対応も含め、最近ではオフィス出社かリモートワークかを選べるような働き方「ハイブリッドワーク」の認知が高まりつつあります。この「ハイブリッドワーク」を導入するにあたっては、メリット・デメリットを知ったうえで必要なポイントを押さえることでその効果を最大化することができるでしょう。ハイブリッドワークの導入を成功させるために、そのメリットやデメリット・課題・整備しておくべきものなどをぜひチェックしておいて下さい。
リモートアクセスの接続方式にはいくつかの方法がありますが、その中の一つがAPI接続です。API接続でリモートアクセスすることにより、コストや手間が抑えられる、機能を拡張しやすいなどのメリットがあります。
ただ、サーバーに障害が発生した場合は使用できない、セキュリティ面で不安があるといったデメリットがあるので、おさえておきたいポイントを解説します。
リモートアクセスツールを利用するにあたり、しっかりと行っておきたいのが、不正アクセスによる被害を防止するための対策です。セキュリティに力を入れることにより、従業員や顧客の情報を守ることができます。
効果的なセキュリティ対策が、複数の要素で認証を行う多要素認証機能です。多要素認証機能の基本や目的、特徴などについて解説します。
従来のセキュリティ対策では社内は安全、社外は危険と考え、その境界線のセキュリティに力を入れていました。ですが、社内・社外を含め、何事に対しても信頼することなくセキュリティ対策を行うゼロトラストという考え方があります。
ゼロトラストとはどのような目的・仕組みの対策なのか、どういったリモートアクセスツールを選べば良いかなどについて解説します。
ゼロトラストを実現できる
リモートアクセスツールについて
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リモートアクセスツールを導入することで、リモートアクセスが可能になります。しかし、新しい環境で気になることは多々出てくることでしょう。通信料もその一つです。会社内でPCと向き合っている時には通信料を気にする必要性はありません。しかしリモートアクセスでは、通信料に注意しなければならないケースもあります。そこでどれだけの通信料がかかるのかや、通信料を抑えるためのコツをまとめていますのでチェックしてみてください。
リモートアクセスツールによって場所を問わずに仕事を行えるようにすることは、多くのメリットがあります。しかし、実は失敗事例もいくつか存在しているのです。システム面だけを見ればメリットばかりのように思われるリモートアクセスですが、使用する方法や状況によって変わってしまいます。いわば「落とし穴」のような問題点もあるのです。ここで、リモートアクセスツールの失敗事例について紹介いたします。
リモートアクセスサーバとは、どのような仕組みとなっているのかを解説しています。リモートアクセスの仕組みを理解することで、リモートアクセスでの不安を解消できるだけではなく、提供されている3つの仕組みを理解することで、自社にマッチしているリモートアクセスはどれかが見えてくることでしょう。いずれもメリット・デメリットがありますので、優劣ではなく、自社の目的や環境にどれだけマッチしているのか。この観点が重要なポイントとなります。
リモートアクセスツールを導入すれば、災害時や交通網がマヒした時でも、自宅や安全な場所から業務に対応できます。緊急事態でも事業の損害を抑えられる点で、リモートアクセスツールは、BCP対策として有効であるといえるでしょう。
BCP対策におけるリモートアクセスツールのメリットについて詳しく見る
リモートアクセスを導入する場合は、事前にセキュリティをしっかり強化しておきましょう。セキュリティ対策が不十分なままでリモートアクセスを開始してしまった場合、不正アクセスやデータ漏えい、ウイルス被害などに遭う可能性があります。
代表的なリスクと、どのような方法でリモートアクセスのセキュリティ対策ができるか紹介します。
リモートアクセスツールを取り入れようと考えている方は、どの程度の費用がかかるのかについて確認しておくと良いでしょう。どのサービスを選択するのかによって費用は大きく異なります。相場について知りたい方のため、リモートデスクトップとVPN、仮想デスクトップについて、それぞれどの程度の費用がかかるのかについて紹介します。
リモートアクセスツールを自社で導入する前に、全体的な流れはどのような形になっているのか確認しておきましょう。気になるツール選びをする前に、まずはどの範囲をリモートアクセスにするのか、どういった接続方法にするのかなど検討が必要です。導入を進めるにあたり確認しておきたい流れと、導入する際の注意点について紹介します。
リモートアクセスツールを導入する際には、まずどのような種類があるのかを知っておくことが大切です。
そこでこちらのページでは、VPNを利用するVPN方式、インターネットを介して社内のPCにアクセスして遠隔操作するリモートデスクトップ方式、サーバ内に展開した擬似的なデスクトップ環境を手元にある端末から利用する仮想デスクトップ方式という3つの方法についてまとめています。それぞれの特徴を知った上でどの方法が自社に適しているのかを検討してみてください。
リモートアクセスツールを導入する際、セキュリティ機能をチェックする要素の1つとして対応プロトコルも確認しなければなりません。ここでは一般的に利用される通信プロトコルとして、PPTP・IPsec・SSLの3種類についてまとめました。
BYODとは従業員がプライベートの端末も仕事で使うというものです。ただ、プライベートで使う端末のため盗難や紛失、悪意あるウイルス感染による情報漏洩のリスクがあります。その課題に対してリモートアクセスツールを活用したセキュリティで解決しましょう。
BYODのリスクはリモートアクセスツールで対処について詳しく見る
リモートアクセスを使った仕事が増える中、問題視されているのがシャドーITです。企業の承認なく利用されているデバイスやソフトウェアを指し、情報漏洩やデータ紛失といった様々なリスクに繋がる危険性があります。
テレワークを導入する際はシャドーITのリスク、その対策法を予め把握しておきましょう。
リモートワイプとは、モバイル端末内のデータを遠隔操作によって全て削除できる機能のこと。パソコンやスマートフォンが盗まれた際に中のデータを削除することで、情報漏洩を防ぎます。社外でモバイル端末を利用する機会が増えている近年、備えておきたいセキュリティ対策の1つ。メリットやデメリットを押さえておきましょう。
テレワークの増加に伴い、社外のアクセスに対するセキュリティ対策のために注目されているSASE。セキュリティサービスとインターネットサービスを融合したソリューションで、従来よりも包括的な管理ができる点が魅力です。
ゲートウェイ(踏み台サーバ)とは、機密情報が保管されているサーバへのアクセス制限やセキュリティ対策として用いられる中間サーバのこと。サーバへのアクセス時に必ずゲートウェイを通るようにすることで、ログの管理や不正ログインのブロックに利用できます。
リモートアクセスを制限する
ゲートウェイ(踏み台サーバ)
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Endpoint(エンドポイント)とは、社員や従業員が使うPCやスマートフォン、タブレット機器のことで、これらに対するセキュリティ対策をエンドポイントセキュリティと言います。テレワークの浸透といった働き方の多様化が進むなかで、社内システムだけでなくエンドポイントに対するセキュリティも重視されています。
テレワークでは、内部不正に対して特に注意が必要です。機密情報を持ち帰られ情報漏洩や転売が発生すると、会社が傾くほどの大事件となります。内部不正が起きる要因や対策のポイントを把握しておきましょう。
ネットワークトラフィックとは一定時間内にネットワークを流れるデータ量を意味しており、短時間に通信量が増大すると「トラフィックが増加した」といった表現されます。ネットワークトラフィック増加の理由や影響をまとめました。
シングルサインオン(SSO)とは、複数のアプリのセキュリティ認証を一元管理して、ユーザーがアプリ利用時に一回だけログイン認証を行えば、そのまま他のアプリの認証作業を省略して利用できるようにするサービスです。
リモートアクセスツールを利用して、様々な各種作業を行う際、思ったように通信速度が維持できないなど色々と不具合や不満を抱くこともあります。そのような場合は各種設定を最適化して、作業環境の改善を試してみましょう。
Selections
自宅や外出先でオフィス出勤時と同じアプリ、システムを利用でき、オフィスと同等の業務・セキュリティレベルを確保できる方式の
リモートアクセスツールの中から、企業が持つテレワークのニーズに特化したリモートアクセスツールを紹介します。
リモートアクセスツールを選ぶ際には、各方式の特徴を理解し、自社が重視するポイントに合うものを選びましょう。
それぞれ以下の条件で選定しています。(2023年6月6日調査時点)
・ISL Online…「リモートアクセスツール」で検索しヒットしたリモートデスクトップ方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてSSL 256bit-AESを採用。
・Desktop VPN…「リモートアクセスツール VPN」で検索しヒットしたVPN方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、セキュリティ対策としてRSA 1024 bitによるSSL暗号化技術を採用。
・LANSCOPE…「仮想デスクトップサービス」で検索しヒットした仮想デスクトップ(VDI)方式ツールでお試しプランのある上位10社のうち機能が最も多く、外部セキュリティ管理ツール等と連携が可能。